学校であった怖い話
>二話目(岩下明美)
>L10

そう、あなた、うずくまるのね。
うずくまったら、黒いものが来ちゃうわよ。
ほら……。
その黒いものは、だんだんと近づいてきたわ。
でももう逃げられない。
あなたは、うずくまっているんだもの。

黒いものは、はっきりと姿を現してきた。
近づいてくる。
後悔してる?
うずくまるっていったことを。
でももう遅いわ。
それは、目の前に来てしまった。
うふふ……。
そして、あなたの前に現れたのは……。

一人の少女だったの。
「お願い……助けて。足が痛いの。私、もうこれ以上歩けない……」
彼女は途切れ途切れの小さな声で、そう呟いたわ。
痛む足を、そっとかばいながらね。

こんなところで、たった一人、女の子がいるなんて、不思議だとは思わないかしら? 思うでしょ?
あなた、どうする?
彼女を助けてあげる?
それとも、放っておく?
1.助けてあげる
2.彼女をその場に残して逃げる