学校であった怖い話
>二話目(福沢玲子)
>A4

……正直ね、あなたって。
素直というか、世の中を斜めに見てるというか……。
冗談だってば、冗談。
私も、そう思うもんね。
何だか、普通じゃないよ。
それでさ、やっぱりそうだったんだよね。

ある日、突然二人の仲が悪くなったの。
仲が悪くなったというより、志田さんが離れてっちゃったんだよね。
いきなり、玉井さんのことを無視しだしたというか、存在さえ認めないというか。

突然、手のひら返したように冷たくなっちゃったんだよ。
でもね、周りのみんなは、それが当たり前だと思ったんだろうね。

今までが不思議だったんだもん。
志田さんは、相変わらずみんなには優しいし、付き合いもいいし。
変わったことといえば、玉井さんに対する態度だけ。

みんなは、志田さんと仲よくなれればよかったんだしね。
志田さんは、相変わらずみんなの人気者だった。
それに比べ、玉井さんは今まで以上に孤立していった。

いくら志田さんが玉井さんに対して冷たくなったからといって、それでも志田さんのことを気にしてなのか、いじめはなかったわ。
ただ、玉井さんはいつも一人で寂しそうにしてただけ。
でもね、見ない振りをして、横目では志田さんのことを見ていたんだってさ、玉井さん。

今まで、人が羨むくらい仲がよかったわけでしょ?
それが突然冷たくされたんだもん。
やっぱり未練があるんでしょうね。
でもさ、どうして急に志田さんが冷たくなったのか興味あると思わない?
1.興味ある
2.別に興味はない