学校であった怖い話
>三話目(岩下明美)
>A6

うふふ……ありがとう。
きっと、この絵も喜んでいるわ。
私には聞こえるの。
絵が、『ありがとう』って言ってるのが。
一番、目立つところに掛けておいてあげましょうね。
そうね、そこがいいわ。

どう?
素敵でしょ?
何だか、絵が嬉しそうだわ。
とても怨念が宿っているなんて思えないわよね。
……それじゃあ、戻りましょうか。
大丈夫よ。
ちゃんと、美術室にも部室にも鍵をかけておくから。

ごめんなさいね、皆さん。
私のわがままに付き合わしたみたいで。
坂上君、怒ってる?
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