学校であった怖い話
>三話目(岩下明美)
>T2
あら、そうなの。
それじゃあ、私の用意した話はつまらないんじゃないかしら。
絵に関係した話なんですもの。
岩下さんは横を向いてしまった。
気分を悪くしたんだろうか。
これくらいで怒ることないのに……。
とにかく僕は謝ることにした。
「すいません、岩下さん」
岩下さんは、僕をチラッと見た。
「絵、嫌いじゃないでしょ?」
…………なんて強引な人なんだ。
僕はため息をついて、それからうなずいた。
「はい。僕、絵は大好きです」
僕の返事を聞いて、岩下さんの機嫌は直ったみたいだった。
……そう。
絵っていいわよね。
私も、好き。
特に、ダリの絵が好きなの。
絵は、幻想の世界を私たちに与えてくれる。
とても、心が和むもの。
絵を描ける人って、素晴らしいわ。
坂上君。
あなたは、よく絵を描く?
1.描く
2.あまり描かない