学校であった怖い話
>四話目(岩下明美)
>G3

……雨、嫌いなのね。
私は、好きだわ。
特に、梅雨の季節は最高ね。
紫陽花の咲くころ。
湿気が高いから、生暖かい空気が肌に染み込んでくるの。

べったりと肌に密着するシャツは、風に揺れることもなく、私は服を着てるっていう実感が湧いて、とても素敵に思えるわ。
それに梅雨のころは、いつ雨が降ってもおかしくないでしょ。
雨が降りそうで降らない天気。

雲一つない青空なのに、突然雨が降りだす天気雨。
雨は、私をゾクゾクさせてくれるのよ。
私は、雨の降り続ける世界に住みたいわ。
時々、ふっとそんなことを思ってしまうの。

ねえ、坂上君は、雨が降っているとき傘をさす?
それとも傘をささないで雨に濡れるのが好きかしら?
1.傘をさす
2.傘をささない
3.雨の降っている度合にもよる