学校であった怖い話
>五話目(風間望)
>I2

……ふふふ、わかってしまったようだね。
君は、勘がいいんだなぁ。
僕は、困ってしまうよ。
僕が一生懸命隠しても、こんなにすぐばれちゃったらつまんないなぁ。
そう、そうだよ。
僕は、地底人なんだ。

ブペキッポ人っていうんだ。
覚えておいてね。
ところで、坂上君、君は学校で地面の底には何があると教わってきたかな。
「熱く、たぎったマグマじゃないんですか?」
僕は言った。

ちっ、ちっ、マグマじゃないんだよ、バカだなぁ。
あれは、僕らのカモフラージュにすぎないんだよ。
そして、我々は人間の姿を借りて君らに紛れているのさ。
君たちだけが、地球の生物だなんて思っちゃいけないよ。
どうだ、怖かっただろう。

これで、七不思議の新聞はばっちりさ。
よかったな、坂上君。
さあ、次の人の話に行こうか。
……………ちょっと。
そんな……、終わりなの?
これで、終わりとはあんまりだよ。

風間さんの、あんな話につきあった僕が馬鹿だったんだ。
これじゃ、とても記事にならない。
こうなったら、彼になんとかしてもらわないと。
1.地底人だという証拠を見せてもらう
2.まじめに話をしてもらうように頼む