学校であった怖い話
>五話目(岩下明美)
>Q8

伊達君のお父さんは、学校の裏門を指定してきたわ。
病院に行くのに、都合がいいらしいの。

それで、矢口さんは急いで着替えて、こっそり抜け出したのよ。
見つかったらきっと、問答無用で連れ戻される。
そう思ったから、自然と行動が慎重になったわ。
そのせいで、約束の場所に着くのが、少し遅れてしまったのよ。

行ってみると、裏門にはもう、誰もいなかったわ。
間に合わなかった。
きっと先に行ってしまったんだ。

矢口さんが、あきらめて帰ろうとしたとき。
突然、電話のベルが鳴ったの。
その音は、鳴るはずもない公衆電話の音だったわ。
誰がかけているのか。
何だか、ベルは彼女のために鳴っているようだった。

どうする?
こんなとき、あなただったら受話器を取ってみるかしら?
1.取る
2.もう少し様子を見る