学校であった怖い話
>五話目(岩下明美)
>Q9

彼女は、誘われるように手を伸ばしたの。
そして、受話器をつかんだ。
ゆっくりと受話器をあげる。
カチャッという音と切り替わりに、ベルの音は止んだわ。
そして、恐る恐る受話器を耳に持っていった。

「………………」
彼女は無言で耳に神経を集中させた。
電話の向こうからは、何も聞こえてこなかった。
向こうも、こっちの対応を待っているのか、じっと様子をうかがっているようだった。

どうする?
あなただったら、何かしゃべってみる?
1.しゃべる
2.このまま待つ
3.電話を切る