学校であった怖い話
>五話目(岩下明美)
>V8

「い、行くわ」
彼女はとっさに答えたの。
「じゃあ、すぐ来いよ」
「ちょっと待って! どこに行けばいいの?」

「……そっちで呼び出しといて、何をいってるんだよ。学校の裏門の公衆電話の前さ。今、そこから電話をかけてるんだから早く来てくれよな!」
それだけいうと、電話は乱暴に切れたわ。
急いで行かなきゃ。

彼女はそう思って、すぐに支度をしたわ。
でも、パジャマを脱いで、服を着替えている途中、ふと思ったの。
……今の電話は、本当に彼からだったのかしら。
もしかしたら、また誰かが伊達君の振りをしてかけたのかも……。

でも、電話を三回鳴らして切る約束は、二人だけしか知らないはず。
彼女は言い知れぬ不安を感じた。
そして、どうしたと思う?
1.学校に行った
2.学校に行かなかった
3.彼の家に電話をしてみた