学校であった怖い話
>五話目(福沢玲子)
>F6
僕がロッカーを開けると……。
そこには何もなかった。
「やだ、何もないよ……」
福沢さんは、まだ怖がっている。
ちょっとおどかしてやれ。
「もしかしたら、これが開かずのロッカーかもね。だって、使用禁止のロッカーには、何も入ってないものだろう?」
「やだもう、坂上君……」
彼女は泣きそうになってしまった。
ちょっといじめすぎたかな。
「ごめん、嘘だよ。これは、呪いのロッカーなんかじゃないと思うよ。呪いのロッカー自体、誰かの作り話かもしれないしね。早いとこ、他のロッカーも開けて部室に戻ろうよ」
福沢さんは小さくうなずき、こういった。
「本当に、呪いのロッカーなんてあるのかな……」
そうだなあ。
本当のところは、どうなんだろう。
さあ、次はどのロッカーを開けようか……。
(→この選択肢以外の選択を行う)