学校であった怖い話
>六話目(新堂誠)
>D5

よし。
それじゃ、この本を左手で持て。
そうだ。
そして、炎を思い浮かべる。

………。
どうだ?
……熱いだろう。
人間の感情は、もっと熱いぜ。
もっと、もっと、熱い炎を思い浮かべろ。
もっとだ。

もっと……………………………… ……………。
……………………………………… 君の瞳は太陽だ星だ流星だ、雨の日も君さえいればバラ色の人生

……………………………………… 今日の服可愛いね良く似合ってるセンスのいい女の子っていいよね、あっ靴もおしゃれだしやっぱり足元にも気をつかう子って本物だなって思うよ。

……………………………………… あなたのことを想うと夜も眠れない、ああその可憐な唇で僕の名前を呟いてくれ…………………。

僕の頭の中で、数々の言葉がぐるぐると渦巻いた。
ああ……。
僕は、色男になっていく……。
「坂上! 坂上っ!!」
新堂さんに、頬を叩かれた。

「どうだ? 効力はあったか? さあ、女を口説いてみようぜ……」
そういって新堂さんが指差した先には、女の先生がいた。
い、色っぽい……。
あんな先生、うちの学校にいたっけ?

「さあ、坂上。口説いてみろよ。
今のお前なら、女教師でも口説けるぜ……」
美しい女教師がたたずんでいる。

僕は、何かいわねばならない。
……どうしようか?
1.容姿を誉める
2.愛の言葉をささやく
3.出会いの喜びを語る