学校であった怖い話
＞六話目（風間望）
＞AN6

殺された人、か……。
実はね、この焼却炉は、君の心を意味するんだよ。
殺された人っていうのは、個性や意見を殺されてしまった人、ということだ。
むずかしいかな。
殺された人を燃やすっていうことの意味を教えてあげよう。

君は誰かの心を殺して、自分の炎で、燃やしたいのさ。
つまり、誰かを自分の思うようにしたいっていう願望があるんだよ。
恋をしているか、友達になりたい人がいるか。
誰かにいうことをきかせたいか、人の上に立とうとしているか……。
いずれかだね。

だけど君は、そういう思いをなかなか現実にすることができないだろう。
臆病なところがあるんじゃないか？
それは、前世から変わっていない性格なんだよ。
うん、だんだんつかめてきたぞ。

君の前世は……。
最後に、この写真を見てくれ。

これは、屋上から下を見下ろした所だ。
……どうだい？
これを見て、何か感じないかい？

思い出せよ。
君が、天国にいた頃のことを。
そして、その前に……。
前世で、何をしていたのかを……。
どうだい？
思いつくことをいってごらん。

君は……。
１．人間だった
２．蝶だった
３．花だった