学校であった怖い話
>七話目(新堂誠)
>9N3

変だ。
中に先生がいるのに、返事がないなんて。
……もしや、何かあったのでは?
僕は、思わず部屋を見回した。
この部屋に隠れるようなところはない。
僕は、もう一度、声をかけた。
「……先生?」

だが、やっぱり返事は返ってこなかった。
僕は駆け寄り、先生の肩に手を置いた。
すると……。
先生はそのままぐったりと倒れた。
「うわっ!」

先生の喉は真一文字にかっさばかれていた。
……死んでる!
「死ねーーーーーっ!」
突然、声がした。

振り向くと、ドアから新堂が襲いかかってきた。
手には、ナイフを持っている。
「うわっ!」
間一髪、よけた。
ナイフが僕の頬を掠める。
熱い!
僕は、腰に刺したノコギリを引き抜いた。

それを見て、新堂がニヤリと笑った。
「ずいぶんと物騒なものを持ってるじゃないか? それで俺とやりあおうってのか?」
新堂が、ナイフを構えて僕の様子をうかがっている。

ずいぶんとケンカ慣れしてそうだ。
へたに飛び込むと、こっちがやられる。
でもそれは新堂だって同じことだ。
お互いが、様子をうかがいあう。

「お前が先生を殺したのか?」
「ああ。邪魔だったからな」
こいつ……人を殺して、何とも思わないのか。
このままじゃ、時間だけが過ぎていく。

どうする?
1.相手のふところに飛び込む
2.謝る
3.とりあえず逃げる