学校であった怖い話
>七話目(新堂誠)
>4G8

「……お前、死んでみるか?」
僕は、もうすぐ死ぬのだ。
こんな奴らのために、死んでしまうのだ。
なぜ、こんな奴に謝る必要がある?

「お前、さっき殺せっていったな。お望み通り殺してやろうか? お前なんか死んでも、アンプルを捜す方法なんていくらでもあるさ」
僕は、もう一度風間の頭を戸棚にぶつけようとした。
今度は、もう一つのガラスの割れてない戸棚に……。

「……やめてくれっ! 悪かった!
何でも話すから!」
風間は、裏返った声でわめいた。
「最初からそういえばいいんだよ。
アンプルはどこにある?」
「……そ、それは日野しか知らないんだ」

「死ぬか?」
「本当だ! 本当なんだ! 本当に知らないんだ!」
こいつは、本当に知らないようだ。
……こいつのいうことを信じるならば、アンプルを捜すか、あとは日野に直接聞くしかないようだ。

ほかの奴を相手にしても仕方ないだろう。
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