学校であった怖い話
>七話目(新堂誠)
>4E6

「どうして僕を殺そうとするんだ。
答えろ」
「復しゅうするためさ」
風間は、一瞬ニヤついたが、すぐに自分の立場を理解し、情けない顔をしていい直した。
「……復しゅうのためです」

「何でだ! 僕はお前なんか知らないぞ! 何で、復しゅうされなきゃならないんだ!」
それが、風間の気に触ったようだ。

突然、僕を睨みつけ、強気な態度を取った。
「忘れた? 忘れただと? お前が忘れても、僕は忘れないさ。二ヵ月前の雨の日を覚えているか?」
「そんなこと、覚えているか!」

「あの日、僕はデートだったんだ。その時、水たまりを通ったお前に水を引っかけられたんだ。僕のズボンは汚れた。あの日初めてはいたズボンを、お前は汚したんだ! それなのに、謝りもしなかった! 僕のデートは台無しだった! だから、お前を殺さなきゃ気がすまないんだよっ!!」

風間は、目を血走らせ僕に襲いかかってきた。
僕は、奴を殴り飛ばし、もう一度押さえつけた。
……あきれて、何もいえない。
本当に、それだけの理由で僕のことを殺そうとしたっていうのか?

ズボンに水が跳ねただけで?
しかも、それがわざとじゃなく、偶然起きたことなのに。
さらに、僕はそんなことがあったかどうかも覚えていないのに。
けれど、それを根に持って僕を殺そうとした?

……こいつ、頭がおかしい?
僕は、改めて恐ろしくなった。
僕は、こんな連中のために死ななきゃならないのか。
「殺せよ! 殺せばいいだろ! ペッ!」

風間は、僕に唾を吐きかけた。
どうする?
1.もう一度殴る
2.どうして殺そうとするのか聞く
3.アンプルがどこにあるのか聞く
4.逃がしてやる
5.縛っておく


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4.逃がしてやる