学校であった怖い話
>七話目(新堂誠)
>5D5
◆1回目
「どうして、僕を殺そうとするんだ!」
細田は、上目使いに僕を見た。
「いわないと殺すぞ!」
「い、いいます。いいますよう……」
細田の顔は、もうぐしゅぐしゅだ。
「僕は、カレーが好きなんですよ」
はあ?
こいつは、何をいいだすんだ。
からかわれているのかと思ったけど、細田の顔は真剣だ。
「この間、僕が食堂でカレーを注文したのに売り切れてたんですよう。
それで、聞いたら最後の一人分を坂上君が買ったっていうから」
「な……」
僕は絶句した。
細田は、どうやら本気らしい。
でも、そんなことで殺されてたまるものか!
僕はなんだか、腹がたって仕方なかった。
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◆2回目
「どうして、僕を殺そうとするんだ!」
細田は、きょとんと僕を見た。
「それは、さっきいったじゃないか」
そうだった。
こいつは、カレーライスなんかのことで、僕を殺そうとしたんだ。
何が悪いんだという顔で、奴自身がしゃべっていたじゃないか。
もっと落ち着かなくちゃ。
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