学校であった怖い話
>七話目(新堂誠)
>5U1

◆細田を倒した後の場合(1回目)

僕は、念のためにもう一度、保健室へ来てみた。
ドアを開けると、むっと鼻につく臭い。
生臭いような、甘いような……。
これは、なんだろう?
何気なく、床に目をやった。
「ひ……っ」
思わず、声がもれた。

床に倒れているのは、紛れもなく細田だったのだ。
目をむいたまま、口から血を流している。
よっぽど流血したのだろう。
あごから首にかけての一帯が、赤く染まっている。
もう死んでいるようだ。

苦しそうに曲げた指のあいだに、どす黒い物体が見えた。
これは……舌だ!
細田は、舌を切り取られて死んでいる。
しかもそれを、自分の手に握らされて。
僕はよろめいて、壁にぶつかった。

ハッと振り向くと、そこには書きなぐられた血文字があった。
おしゃべりには、これがお似合い!!
………正気じゃない。
吐き気が込み上げる。

でも僕は、つばを飲み込んで耐えた。
今は、それどころじゃない。
僕には時間がないんだ。
転がっているのは、ただの物と思い込め。
僕は自分にいい聞かせた。

どうする?
1.ベッドの辺りを捜す
2.薬品棚を捜す
3.戸棚を捜す
4.場所を変える


◆細田を倒した後の場合(2回目)

僕は、念のためにもう一度、保健室へ来てみた。
もちろん、床に転がっている細田……いや、物は見ないようにして。
でも、そういえば、さっきよりも臭いが薄れてきているような気もするな。

どうする?
1.ベッドの辺りを捜す
2.薬品棚を捜す
3.戸棚を捜す
4.場所を変える