学校であった怖い話
>七話目(荒井昭二)
>F9

◆1回目

僕は風間さんのいる教室に向かった。

捜したけれど、いない。
確か、ここだと思ったけれど……。

「わっ!」
突然、後ろから両手で目隠しされた。
「私は悪魔の使いだ」
そんな言葉が、耳元でささやかれた。
「風間さん! ふざけないでください」
僕は、その手を振りほどき振り返った。

「わっ!」
そこには、巨大なゴキブリが……。
って、そんなものいるわけない。
僕は、巨大なゴキブリの形をした趣味の悪いマスクを取った。

ゴキブリの中から、風間さんのニヤけた顔が現れた。
「あはは……、相変わらずつまらない奴だなあ、君は。そんなことじゃあ僕みたいに女の子にもてないよ。
せっかく、女の子にもてる方法を教えてあげようと思ったのに」
この人と話していると、調子が狂ってしまう。

「そうだ。君に特別に、女の子にもてるギャグを教えてあげよう。今なら、特別大サービスの五千円でいいや。一つ、どう?」
「もう、いいです」
僕は、風間さんの話は聞かずに、教室を飛び出した。
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◆2回目

いや、風間さんのところには二度と行きたくない。
絶対行くもんか。
ほかを当たったほうがけん命だ。
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