学校であった怖い話
>七話目(細田友晴)
>AO7

「……そうか、わかった」
黒木先生はうなずいた。
「それじゃあ、おまえたちはここで帰れ。先生は、ちょっと試してみるよ」
「本気ですか?」
僕は、びっくりして聞いた。

先生は真顔で首を振る。
「当たり前だ。ずっと知りたかったことなんだからな」
そこで、ニヤッと笑って見せた。
「でも、他のヤツらには内緒だぞ。おまえたちのことも、黙っていてやるからな」
僕は笑いそうになった。

黒木先生って、全然先生らしくない。
二年生になったら、こんな人が担任になるといいな。
そう思いながら、僕は答えた。
「はい、わかりました」

……僕たちは、黒木先生に見送られて、校門を出た。
家につくと、家族はとっくに食事をすませていた。
僕は怒られながら、さっさと食事を終えて、自分の部屋に飛び込んだ。

ベッドに寝転がり、今日のできごとを思い出そうとする。
本当に、いろんなことがあったからな……。
その時、突然電話のベルが鳴った。

今頃、誰だろう?
時計を見ると、もう十一時を回っていた。
どうする?
電話に出るか?
1.電話に出る
2.出ないで放っておく