学校であった怖い話
>隠しシナリオ2(田口真由美)
>E8

そんなこというなよ。

君には、これから学校の七不思議の特集をやってもらわなきゃならないんだからね。
二年前もね、学校の七不思議を特集したんだよ。
正確にいうと、しようとした、かな?

とりあえず、当時の部長にいわれて企画は立てたんだけれど、諸々の事情で企画は取りやめになってしまったんだ。
旧校舎を壊したとき、たくさんの白骨が出てきてね。
もちろん、人間のだよ。

噂では、昔あの旧校舎の下には防空壕があったとか、あの辺りには戦死者の死体がたくさんあるとかいろいろいわれていたけれどね。
どうも、本当だったらしい。
それで、事故がたくさん起きてね。

かなり大がかりなお祓いをしたんだよ。
それと前後して、僕は例の特集の企画をしていたんだけどね。
当時、僕の先輩だった日野さんという人に、学校の七不思議に詳しい人たちを集めてもらってさ。

いろいろ話を聞くうちに、僕もこの学校にまつわる怖い話をたくさん知った。
けど、その企画は結局『旧校舎から出てきた大量の白骨死体の謎!』というものに変わってしまったんだ。
まあ、仕方ないよね。

単なる噂話よりも、現実に起こった出来事のほうがインパクト強いしね。
君も覚えてるんじゃないか?
あの事件は、警察も来たし、新聞にも載ったからね。
その時の校内新聞の記事は、僕が担当したんだけどさ。
すごく評判がよかったよ。

けど、僕は残念でね。
あの企画はボツになってしまったからね。
もともとは、僕の企画じゃないのにさ。
部長の考えた企画なのにね。
なぜか、すごく残念だった。

不思議なもんさ。
僕は、あの企画を押しつけられたとき、すごくいやな気持ちだった。
できることなら、やりたくなかったんだ。
それほど、怖い話が嫌いだったわけさ。
なのに、今はどうだ。

自分から進んでやりたくて、たまらなくなっている。
それで、僕は考えたんだよ。
あの旧校舎の跡地に第二体育館が建った時、今度こそ、この企画を実現させようとね。
そこで、どうだろう?
君にその大役を任せたいんだ。

どうかな?
やってくれるかい?
1.やります
2.遠慮します
3.どうして先輩はやらないんですか?