学校であった怖い話
>隠しシナリオ2(田口真由美)
>N6

「その話は知りません」
「じゃあ、話してあげよう」
そういうと、坂上先輩は、軽く咳払いをしたわ。
そして、ゆっくりと話し始めたの。
……この学校には、いくつもの怖い話があるんだ。

そのいくつかは、君も聞いたことがあると思う。
もちろん、旧校舎にまつわる話もたくさんあった。
例えば、旧校舎の階段の踊り場にあった姿見には、夜中の三時三十三分三十三秒に合わせ鏡をすると何かが起こる。

ほかには、十三日の金曜日に階段の段数を数えると、十四段のはずの階段が十三段になっているとかね。
もちろん花子さんの噂もあったよ。
旧校舎の三階にある女子トイレには花子さんがいるって噂だった。

僕は、怖い話が苦手でね。
あまり、好きなほうじゃなかった。
けれど、今じゃすっかり怪奇マニアだ。
いったい何が、僕を変えてしまったのか。

これから、その話をしてあげよう。
聞きたいだろ?
1.聞きたい
2.怖そうだからやめる