晦−つきこもり
>二話目(藤村正美)
>C6

うふふ……簡単なことですわ。
だって私、そのとき屋上で、患者さんの洗濯物を取り入れていたんですもの。
始めから終わりまで、全部見ていたというわけですの。
種をあかせば、簡単なことでしょう。

……どうして、黙って見ていたかっていうんですの?
あのときの河合さんは、どう見ても普通じゃありませんでしたもの。
出て行ったとしても、犠牲者がもう一人、増えただけですわ。
私は死にたくありませんもの。

あなただって、そういう立場になったら、私と同じ態度をとるでしょう?
とりますわよね?
1.同じ態度をとる
2.そんなことはしない