晦−つきこもり
>二話目(前田良夫)
>M3

ふーん、情けない奴ぅ。
俺なんて、一キロくらいへっちゃらだぜ。
きっと、葉子ネエみたいな奴が溺れるんだろうな。
まあ、気をつけなよ。
ええと、話を戻そうかな。
俺は、湖にそって、左回りに歩いてみたんだ。

少し歩くと、古っちい小屋があった。
黒くしめった木の壁が、いかにも暗ーい雰囲気でさ。
ドアなんか、ちょっと触っただけで、ギイギイ鳴るんだよ。
崩れ落ちないのが、不思議なくらいだったぜ。

これじゃあ、危なくてしょうがないじゃん。
入るのはあきらめて、もう少し進んでみたんだ。
しばらく行くと、小さなほこらを見つけた。
白い紙テープみたいなもんで、開かないように留めてあるんだよな。

なんだか、すっごく怪しいと思わないか?
1.思う
2.思わない