晦−つきこもり
>二話目(前田良夫)
>M4

怪しいよな、な。
だからさ、俺は紙テープをつまんで、そっと引っ張って……。
……なーんちゃって。
ちょっと考えてもみたけど、やっぱりやばいよ。
ひょっとしたら、何かの封印かもしれないじゃん。

ほら、漫画とかゲームなんかで、よくあるやつ。
魔法使いが、モンスターを封じてたりするじゃんか。
だから俺、テープには触らないでおいて、引き返したんだ。
ここは、肝試しに使えるかもしれないと思いながらね。

それから何日かは、何もなかった。
つまんないから、カットしとくよ。
そして、とうとう最後の夜が来たんだ。
俺たちは集まって、何をやるか決めることにした。

いろいろ出たけど、最後は二つにしぼられてさ。
暗い部屋で怪談するか、外に出て肝試しするか……。
結局二組に分かれて、好きな方をやろうってことになったんだ。
俺、悩んじゃったな。
どっちも面白そうじゃん。

葉子ネエだったら、どっちを選ぶ?
1.肝試し
2.怪談