晦−つきこもり >三話目(真田泰明) >C5
ああ、そこには彼に渡したお守りの石があったんだ。 彼は石を持ち歩いてはいなかったらしい。 俺が大切にしているお守りの石だって知っていたから、無くすことを心配して、机にしまっておいたのかもしれない。 石が手元に戻ってきた。 いつもそうだ。 この石は無くしたと思っても、いつも俺の元に戻ってくる。 この時、俺はこの石を改めて見つめた。 他は? (→選択に戻る) (→選択に戻る)