晦−つきこもり
>三話目(真田泰明)
>H7

そうだね。
俺もそう思って、空き地を調べることにしたんだ。
彼の手帳に書いてあったのは、隣の家ではなく、こっちの空き地の方だからね。
その空き地は雑草に覆われていた。
草をかき分け、隅々まで調べたさ。

すると空き地のほぼ中央に、出川に渡したお守りの石が落ちていたんだ。
彼がここに来たことに間違いなかった。
他の場所も捜したが、石以外にはこれといって見つからなかったんだ。
そして、俺は意を決してその家の呼び鈴を押したんだ。

家からは何の反応も無い。
留守か……。
葉子ちゃん、どう思う。
居留守だと思うかい。
1.居留守だと思う
2.本当に留守では?