晦−つきこもり
>三話目(前田和子)
>A5

でしょ。
だから私、ついて行ったのよ。
よく見ると、私もすごく汚れていてね。
首輪なんて付いていなかったから、ノラ犬か何かになっていたんじゃないかしら。
ついた所は、女の子の家だったわ。

でも、中には入れてもらえなかったの。
母親かなにかが出てきて、女の子に文句をいってたみたいだったわね。
結局私、その家では飼ってもらえなかったのよ。
……その日に見た夢はここまで。
目がさめてから、しばらくぼーっとしてしまったわよ。

なんだか不思議な気分でね。
なんていうのかしら、何かにのりうつられていたような感じで。
それで私、次の日にどうしたと思う?
1.図書館に行った
2.お祓いしてもらった