晦−つきこもり
>四話目(山崎哲夫)
>B11

「どこが……?」
私がそういうと、哲夫おじさんはひどくがっかりしちゃった。
「残念だなぁ。葉子ちゃんに冒険家の素晴らしさがわかってもらえないとは……」
うつむいて、何か考えごとをしてるみたい……と思ったら。
突然、パッと顔を上げて、

「よーし! 自分が全身全霊をかけて、葉子ちゃんに冒険家の素晴らしさと、大自然の偉大な姿を教えてやるぞ!! 葉子ちゃんは、さっき、おじさんと旅に出るのは嫌だっていってたけど、そんなことぐらいで、自分はあきらめたりしないからな」
……だって。

えっ!?
ちょっと待って、哲夫おじさんたら何をいってるの?

「がっはっはっはっは。よーし、そうと決まったら、今度のゴールデンウィークは一緒に冒険だ!
どこか行ってみたい所はないのかい? 山か? 海か? それとも……」
1.山
2.海
3.どこか他の場所
4.どこにも行きたくない