晦−つきこもり
>四話目(山崎哲夫)
>H10

「錯覚じゃないって、いってくれるんだね。
ありがとう葉子ちゃん!」
やだ、哲夫おじさんたらすっごく喜んでるわ。
そんなに嬉しかったのかしら。

……でも、その瞳の輝き方がちょっと危ないような…………。
「葉子ちゃんは、さっき、おじさんと旅に出るのは嫌だっていってたけど、本当は反対なんだろ。
照れちゃって、つい『嫌!』っていっちゃったんだよな」
……えっ!?

ちょっと待って、哲夫おじさんたら何をいってるの?
「私、そんなつもりじゃ……」
「がっはっはっはっは。そんなに真っ赤になって否定しなくってもいいんだよ。葉子ちゃんの本音はしっかりわかったからな」
本当に……?

本当にわかってるっていうの……!?
「そうだなぁ……。今度のゴールデンウィークは一緒に冒険だ!
どこか行ってみたい所はないのかい? 山か? 海か? それとも……」
1.山
2.海
3.どこか他の場所
4.どこにも行きたくない