晦−つきこもり
>六話目(真田泰明)
>2C4
俺は、タンスの上のアンティックドールを見る。
こんなところに捨て置かれているが、結構値打ちがありそうなものだった。
その中の一つを手に取ってみる。
人形の服は、しっかり縫製されていた。
この人形が、丁寧に作られたことを物語っていた。
俺は人形を置き、扉の方に振り返ろうとする。
(あれ………)
全部座った格好で置かれていた人形の一体が、立ち上がっていたんだ。
(いや………、気のせいだ………、はじめから立ち上がっていたんだろう)
俺は自分にそういい聞かすと、扉の方に向かった。
「そろそろ行きましょうか」
そして俺は歩きながら、みんなにそういう。
するとみんなも扉の方へ集まり出した。
俺達は部屋を出る。
(→二階廊下に戻る)
(→全ての部屋を回った場合)