晦−つきこもり
>六話目(真田泰明)
>2I4

(いったい、どういうことだ………)
俺は拳銃のことが気になった。
そして残りの引き出しを開けてみた。
他の引き出しには、これといって問題になるものは無い。
(んん………)
最後の引き出しには、三十センチ程の十字架が入っていた。

(銀の弾の次は十字架か………、小道具はそろったという感じかな………)
俺は引き出しを閉めた。
何か嫌なシチュエーションだ。
そして俺がそんな嫌な予感と格闘していると、河口君の声がした。

「泰明さん、そろそろ行きませんか!」
その声は部屋の中で反響して、残響を残した。
「そうだな………」
俺は少し後ろ髪を引かれるような気分で、扉の方へ向かった。
そして俺達は外へ出る。

(→二階廊下に戻る)
(→全ての部屋を回った場合)