晦−つきこもり
>六話目(真田泰明)
>4O4

本棚は明日ゆっくり見ることにして、机に向かった。
そこには、筆記用具やペーパーナイフなどが置いてある。
(これは………)
それは人の首のようだった。
ただそれは非常に小さい。
(ほし首か………、いや、ただの置物に違いない………)
俺は、そう自分を納得させた。

ここには動物の骨や、人間のしゃれこうべが置かれている。
(いったいこの屋敷の主は、どういう人なんだ………)
俺は当惑した。
吉川の悲鳴だ。
「どうしたんだ………」
俺は吉川の方へ駆け寄る。
そこに行くと、花田さんもいた。

そして壁を見つめていた。
「どうしたんですか………」
俺は花田さんにそう問いかける。
「あれだよ」
花田さんは壁を指さし、そういった。
俺は花田さんが指さす方を見る。

そこには、ライオンの首の剥製があった。
「吉川、剥製ぐらいで、ギャアギャア騒ぐなよ」
河口君が吉川を怒鳴る。
そして花田さんがその話を終わらせようと、口を挟んだ。
「そろそろ行こうよ」
彼はそうみんなに向かって提案する。

「そうだな」
俺はそれに同意すると、扉の方に歩き出した。
みんなも後に続いてくる。
そしてその部屋を後にした。

(→二階廊下に戻る)
(→全ての部屋を回った場合)