晦−つきこもり
>六話目(真田泰明)
>2Y3

その部屋は使用人の部屋のようだった。
壁際にベッドが2つ並んでいる。
「殺風景な部屋ですね」
河口君がポツリと呟く。
みんなは部屋の中をうろうろしたが、特に興味を持つ物はなかったようだった。

吉川はこの部屋ではやけに堂々と歩いている。
俺も特に気になるものがなかったので、扉の所で彼らを見守るにとどまった。
「そろそろ行きませんか」
時間を持て余した俺は、みんなにそういった。

「そうですね」
河口君はその言葉を待ってたという感じで飛びついてくる。
吉川は少し嫌な顔をしたが、河口君に促され、こちらに向かって歩き出した。
花田さんも、彼等の後を追いかけるように集まってくる。
俺達は部屋を後にした。

(→一階向かいの扉の中に戻る)
(→全ての部屋を回った場合)