晦−つきこもり
>六話目(藤村正美)
>F7

そんなこと信じられない。
おばさんは、きっと私たちをかつごうとしてるだけよ。
だけど、それにしては、顔が真剣すぎるような……。
もしかしたら、本当?
私がつばを飲み込むと、おばさんがにっこり微笑んだ。

「うふふ……葉子ちゃんは信じてくれたんですわね。それなら、私の忠告を聞いてくださるわね?」
「忠告……?」
「そう、とても大切な忠告ですわ。
必ず守ると、約束してくれるかしら」
おばさんは、まっすぐに私の目を見つめている。

今、この場で返事をしなくちゃいけないのかしら……?
1.約束する
2.約束できない