晦−つきこもり >六話目(前田良夫) >V7
「あっ……」 あった、といおうとして、ハッと気がついた。 いけない、これ以上話すのは危険だわ。 良夫の隣の幽霊を、変に刺激したくないもの。 「もう、聞きたくないわ……」 「えーっ、なんでだよ? せっかく話してやろうって、いってるのに。本当に、もう話さなくていいわけ?」 1.いいってば 2.やっぱり話して