晦−つきこもり
>七話目(鈴木由香里)
>F7

私は、おそるおそる目を開けた。
すぐに気付いたのは、さっきまでの強烈な光は消えていたこと。
だけど、声の主らしい人影はどこにも見当たらないの。

もしかして、猫とか、狸かも……って、キョロキョロ捜すんだけど、やっぱり、他に変わったところはなかったわ。
みんなが、私を見てるだけ……。
「どうしたの? 葉子ちゃん。やっと目を開けたと思ったら、そんな狐につままれたような顔をして……」

そういう、和子おばさんの方が不思議そうな顔してるわ。

どうしよう……。
みんなは、あの謎の声のこと知らないのよね。
1.謎の声のことを話す
2.何でもないとだけいう