学校であった怖い話
>二話目(風間望)
>A4

部室は、重い沈黙に包まれた。
風間さんの話は、本当にこれで終わりなのだろうか?
僕は、不安に思って尋ねてみた。
「……あのう。これで終わってしまったんでしょうか?」
「ああ、そうだよ。何か、文句でもあるのかい?」

「いえ、文句ってわけじゃないんです。ただ、あまりにあっけない気がするんですけど……」
「僕が二つも話したのに、不満なのか?
……仕方ない。それじゃあ、もう一つ話すとするか。
実は、これはあまり話したくなかった話なんだが……」

風間さんは、思い詰めたように押し黙った。
しかし、すぐに顔を上げると、話を始めた。
……君たち、三年に小出照男っていう奴がいるのを知ってるかい?
あいつ、狸に取りつかれてるんだ。
終わり。

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1.これで本当に終わりなのか尋ねる
2.次の人の話に移る