学校であった怖い話
>二話目(風間望)
>A6

部室は、重い沈黙に包まれた。
風間さんの話は、本当にこれで終わりなのだろうか?
僕は、不安に思って尋ねてみた。
「……あのう。それって怖い話なんでしょうか?」
さっきまでは、どんなに短くとも、とりあえず怖い話ではあった。
それが、今のは何なんだ?

「ああ、そうだよ。八つも進学塾に通う女なんて、幽霊より怖いじゃないか。そんな女と、君はつき合いたいと思うのかい?」
「……あのう、とりあえず現実的に怖いかどうかはいいんです。
もっと、想像を掻き立てられるような怖い話をしてもらえませんか?」

「……仕方ないな。
僕に、どうしても本当に怖い話をさせる気なんだね。
わかった。
どうなっても知らないよ」

心なしか、風間さんの顔が青ざめているように思えた。
そして、身体が心なしか震えているように見えた。
風間さんは、躊躇しながら話し始めた。
……実はね。

いや、これはやっぱりやめたほうがいいと思う。
これは、まずい話なんだ。
とても、まずい話だから、聞くと気分が悪くなるかもしれない。

君は、学校の食堂を利用したことがあるだろ?
あそこの……。
1.ちょっと待て。嫌な予感がする
2.黙って話を聞く