学校であった怖い話
>三話目(新堂誠)
>A1

よし、それじゃあ、三話目は俺が話そうか。
俺の名前は、新堂誠。
三年D組だ。

うちの学校が、スポーツの名門なのは知ってるだろ?
まあ、これだけ生徒がいりゃあ、強くて当たり前だよな。
スポーツだけじゃないしな。
別に頭のいい奴が多いわけでもないのに、その辺の高校とは全体数が違うからな。
だから、何人も東大に入っちまうんだよな。

俺は、どっちかというと勉強は苦手だから、そっちは置いといてだ。
スポーツのことをいわしてもらおうか。
スポーツはいいぞ。
優勝は一つしかないからな。

大学の入試と違って、受かるか落ちるかの二者選択じゃない。
頂点はたった一つ。
それを競いあうんだぞ。
しかも、勉強を好きでやってる奴なんて、あんまり聞かないだろ?

だが、スポーツは違うぜ。
好きな奴ばかりが、己の力を競いあうんだ。
それで、たった一つしかない頂点をめざすんだ。
これぞ、青春だよな。

だから、坂上。
お前も、あんまり勉強ばっかりして青っ白い男になるなよ。
少しはスポーツにも目を向けてだな、勉強以外に青春を燃やせよ。

そんなこと言われなくても、お前は何かスポーツをやっているか?
1.やっている
2.やっていない
3.もうすぐ始めようと思っている