学校であった怖い話
>四話目(細田友晴)
>B6

……そうか。
そうだよね。
やっぱり、このトイレには何もないんだ。
よかったよ。
安心した。

じゃあ、三階に行こうか。
三階はね、なぜか霊気があふれてるんだ。
ほら、君も感じるだろう?
屋上に近づくにつれて、なぜか霊気が強くなっていくんだよね。
こういう現象はあまりないはずなんだけれど、どうしてだろう。

……それにしても、大きな学校だよな。
自分で通っていながら、つくづく嫌になってしまうよ。
……よっこらしょっと。
さあ、ついたよ。

ここは、新校舎の三階の北側にあるトイレだ。
な?
君も感じるだろう?
渦巻くような、霊気をさ。
どうかな?
怖がらなくていいんだよ。

君と僕が一緒にいれば、霊は襲ってきたりしないから。
さあ、教えてくれ。
君の本当の気持ちを。
どうだい?
君は、はっきりと何かを感じるだろう?
1.感じる
2.感じない