学校であった怖い話
>五話目(風間望)
>L3

「お願いですよ。まじめに話して下さい。風間さんの話には期待してるんですから」
僕は言った。
これが、冗談なものか。
僕は、いたってまじめさ。

僕たち、異次元に住むヤパーレ人は、高度な文明を持っているんだ。
僕たちから見れば、君たちは非常に原始的な生活を送っているように見えるよ。
僕は、異次元から派遣された精鋭部隊の一人なんだ。
なんで、派遣されたかって?

今、僕たちが住んでいた異次元の星は、あと寿命が残り少ないということがわかったんだよ。
それは、僕たちの文明の科学を持ってしても、避けられないことなんだよ。

それで、新しく移住できるところを探していたのさ。
ほかにも、我らの同志が新しく移住できそうなところを物色してるんだけど、なかなかうまくいかないんだ。

まあ、いまのところ地球が移住の第一候補なんだけどね。
あ、心配しなくてもいいよ。
僕たちは、先住人を大事にするからね。

そう、僕たちはかわいそうな種族なんだよ。
そう思うだろ?
1.かわいそうだね
2.なにいってんだ