学校であった怖い話
>六話目(新堂誠)
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「そうか……分かった。
それじゃあ、俺一人で見に行くよ」

新堂さんは、部室から出ていってしまった。
…………………………。
僕達は、しばらく彼を待っていた。
しかし、新堂さんはなかなか戻ってこない。

呪いの本なんて、本当にあるんだろうか。
そんなものを一人で見に行って、危険じゃないんだろうか。
僕は、心配になってきた。
……ちょっと、様子を見に行ってみよう。

図書室にいくと、新堂さんが立っていた。
「きっと来ると思ってたぜ」
………。
わざと戻って来なかったのか!

彼は、薄汚れた本を手にしていた。
もしかして、これが呪いの本?
しまった……。
呪いの本なんて、見たくなかったのに。
こんな所にくるんじゃなかった……。

「坂上、実はな、お前に頼みがあるんだが。
……聞いてくれるか?」
1.聞きます
2.ご遠慮します
3.内容を聞くまでは何とも……