学校であった怖い話
>七話目(新堂誠)
>1G3

……仕方ない。
なめなければ、助からないんだ。
僕は目をつぶり、涙を飲んで奴の靴をなめた。
「うわっはっはっは! こいつ、靴をなめてやがる! きったねえ!
……見ろよ、泣いてるぜ、こいつ」
……今は、何をいわれても耐えるんだ。
耐えるしかない。

「それじゃあ、私のもなめてもらおうかな? 日野さんのだけなんてずるいもんね」
福沢だった。
福沢は靴を脱ぐと、僕の頭の上に押しつけた。

「そうだ! 全員の靴をなめてもらおうじゃないの。それがいいよ。そうしないと不公平だもんな」
風間め。
……覚えていろ。
日野が、手をたたいて喜んでいる。

「風間、それナーイス・アイデア!
さあ、坂上。みんなの靴をなめろ。そうすれば、アンプルをやるぜ」
1.全員の靴をなめる
2.絶対にそれはできない