学校であった怖い話
>七話目(新堂誠)
>7Y7

本当は、すぐにでも帰りたかった。
でも、足が動かなかった。
疲れと安心で、体がだるく感じた。
僕は、壁にもたれた。
ちょっと目を閉じる。

少しだけ休もう。
そう、少しだけ……。
そう思いながら、僕はつい、うとうとしてしまった。
……何かきな臭い。
気づいて、目を覚ました時には、もう遅かった。
押し寄せる熱気、ぱちぱちいう音。
火事だ!
僕はあわててトイレを飛び出した。

「おっと、ここからは行かせないよ」
風間だ!
両手を広げ、廊下を通せんぼしている。

「どういうつもりだ? 逃げないとおまえだって死ぬぞ!?」
「僕は死なないさ。なんたって、不死なんだからね」
……なんだこいつ。
本気で、そんなことをいっているのか?
でも今は、こんな奴にかまってはいられないんだ。

早く逃げ出さなくちゃ。
どうする?
1.風間の横をすり抜ける
2.風間の反対側に逃げる