学校であった怖い話
>七話目(細田友晴)
>BL3

「いえ……遠慮します」
僕は首を横に振った。
話がわかるといっても、相手は先生だ。
僕たちを怒ることはあっても、仲間に入ってくれるなんて。
ちょっと悪ノリしすぎじゃないか?
それに、なんだか胸騒ぎもする。

今日はもう、いろいろなことがあった。
一日分の体験としては、おつりが来るくらいじゃないだろうか。
もう、たくさんだ。

「すいませんでした……僕たち帰ります」
そういって頭を下げる僕を、先生は残念そうに見た。
「そうか……おもしろい話なんだがな」
「花子さんより、おもしろいんですか?」

細田さんが聞いた。
よっぽど、こういう話が好きなんだろう。
目が期待で、キラキラ輝いている。
「おもしろいさ。何といっても、本当にあった話だからな」
先生がうなずいた。

「聞きたいなあ。ねえ坂上君、先生の話を聞かないかい? せっかくの機会なんだし」
「え……?」
僕は迷った。
どうしよう?
1.聞きたくない
2.聞いてもいい