学校であった怖い話
>五話目(荒井昭二)
>C2

ちょっと、口を挟みにくい雰囲気だ。
僕は、もう少し様子を見ることにした。

「君ね。後輩のくせに生意気だよ。
目上のものには、それなりに払わなければならない礼儀ってものがあるだろ? 僕が、君に迷惑をかけたのか? 何か、迷惑をかけたっていうのか?」

「ええ。はっきりと迷惑をかけられました」
荒井さんは、そうきっぱりと言い切った。
でも、その言葉が余計風間さんを怒らしたようだ。

「……ほう、おもしろいじゃないか。
君も、なかなかのジョークをいってくれるね。僕が、君に迷惑をかけたっていうんだね? いくら紳士的な僕でも、いい加減にしないと暴力に訴えてしまうよ」
顔では笑ってるが、風間さんの顔がひくひくと引きつっている。

「結構ですよ。野蛮な行為に出るというのなら、勝手にすればいいじゃないですか」
荒井さんも負けていない。
みんな、成り行きを見守っている。
ますます、険悪なムードになってきた。

どうしよう。
このままでは、本当に風間さんは暴力を振るうかもしれない。
どうする?
そろそろ、とめるべきだろうか。
1.とめる
2.もう少し見守っていたい