学校であった怖い話
>七話目(岩下・福沢)
>AH5

まぶたが重い。
目を閉じてしまいそうだ。
彼のいうことを聞きそうになった僕は、思わず頭を振った。

ここで、彼のいう通りにしたらなにをされるかわかったもんじゃない。
でも、とてもいい気分だ。
まぶたが閉じてしまいそうになのをこらえて、かろうじて半分だけ目を開けた。

「うっ!」
するとどうだ、ぼんやりした視界の中に変わり果てた風間さんが見えた。
頭には、アンモナイトのようなものを乗せて手や口からは触手をニュルリと出していた。
驚いた僕は、なんとかして逃げようとしたが体が動かない。

そうこうしているうちに、そいつの触手がだんだん僕の体に延びてきたんだ。
ぬめぬめした触手が、僕の肌をはい回っている。
僕の、鼻や口や耳に入り込もうとうごめいている。
それとは裏腹に、体のほうはますます気持ちよくなってくる。

僕は、その気持ちよさにもうどうなってもいいと思い始めていた。
このままでいいのか、坂上!!
1.このままではいかん!
2.もう好きにして