学校であった怖い話
>七話目(岩下・福沢)
>AH6

このままではダメだ!!
そう思った僕は体に力を込めた。
「うおぉぉぉーーーー!!」
するとどうだ、僕の体からオーラのように眩しい光が発せられたんだ。

「ぎゃっ!!」
そいつは、短い叫びを上げると触手を僕の体から引き離した。
我に返ると、さっきの光は体から消えていた。
スンバラリア星人は、僕を見て怯えているようだ。

小刻みに体を震わせているのがわかる。
「お、お前は……。ひょ、ひょっとして伝説の!?」
彼は切れ切れの声でいった。

「僕は、いったい何者なんだ。さっきの光はなんだ……。なにか、体に熱いものが駆け回っているようだ。何かが思い出せそうで思い出せない……」
僕は呟いた。

彼はいった。
「じ、自分の正体を知らないのか? さっきのあの光は伝説のハンター、ボッヘリト星人のオーラと同じ物だったぞ」
ボ、ボッヘリト星人?
「う……、頭が!!」

キーンという音と共に、僕は気が遠くなっていくのを感じた。
「私ノ声ガ聞コエマスカ? 坂上。
サッキハ驚カセテシマッテゴメンナサイ。私ハ、スンバラリア星人ガ言ッタトオリ、ボッヘリト星人ナノデス。私タチノ種族ハ全員ガ、犯罪人ヲ、ハンタースルコトデ成リ立ッテイルノデス。

私タチハ、イロンナ惑星ニ潜リ込ミ、宇宙犯罪者ヲ探シテ始末スルノガ役目ナノデス。今回ハ、君ノ体ヲ借リマシタ。無断デ君ノ体ヲ借リタコトヲスマナク思ッテイマス。
オネガイデス、君ノチカラヲ貸シテクダサイ!!」
1.力を貸す
2.貸すもんか