学校であった怖い話
>四話目(岩下明美)
>A9

そう。
あなたも意外と純情なのね。
二人も、そう答えた。
よほど、良心の呵責にさいなまれていたのね。
「……確かに、悪いのは僕です。できれば責任を取りたいと思います。
……どうすればいいのでしょうか?」

広岡さんは、そう答えてしまった。
それに応える声は嬉しそうだった。
「よい心がけだ。ならば、責任を取らしてやろう。私の元に来い」
「あなたの元……?」
「私は桜の精霊だ。さあ、来るがいい」

その声は、あの桜に住む精霊だったの。
二人は、声に促され、ふらふらと桜の木の根元まで歩いていったの。
声は続いたわ。
「……お前たちも、私の伝説を信じてここにやってきたのだろう? ならば、責任を取る前に永遠の愛を二人に与えようじゃないか。さあ、口づけを交わすがいい」

突然、桜の精霊はそんなことを言い出したわ。
どうする?
その声の言うことを聞いてみる?
1.聞く
2.聞かない
3.逃げ出す