学校であった怖い話
>七話目(風間・岩下)
>W2

「……あのう。皆さん、今日はほんとうにありがとうございました。七人目が来なかったのが残念ですが、とても怖い話を聞けたので、これでいい記事が書けそうです。時間も遅いですし、何なのですが……。あのう、皆さん、もう少しお時間を貸していただけませんでしょうか?」

うまい言葉が見つからない。
この胸騒ぎをなんて伝えればいいのだろうか。
みんな、僕の言葉を意外そうに聞いていた。

「……どうして残らなくちゃいけないのかしら? 七人目の当てでもあるというの? そうでもないなら束縛しないでほしいわね。私はあなたのものじゃないんだから」
岩下さんだった。
岩下さんは、うつむいたまま上目使いで僕を睨みつけた。
それはあまりに挑戦的な目で、僕を威圧した。

「……僕は、坂上君の意見に賛成ですね」
ぼそぼそと呟くようにいったのは、荒井さんだった。
今度は、岩下さんが、荒井さんのことを睨みつけた。
……何だか、険悪なムードになってしまった。
あんなこと、いわないほうがよかったんだろうか。

どうする?
言い直すか?
1.やっぱり帰りましょう
2.すいません。まだ、いてください